お口の健康と健康寿命

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お口の健康と健康寿命

お口の健康は、全身の健康を保つためにとても重要で、特に健康寿命とは深いつながりがあります。

日々の生活に欠かせない食事を楽しむためには、健康な歯が必要です。 しかし歯には寿命があり、加齢とともに弱り、最悪の場合抜け落ちてしまうこともあります。 永久歯の平均寿命は約60年と言われていますが、日頃から気を付けて生活を送ることによって、歯の寿命を延ばすことは十分可能です。

 

歯を失う原因の8割は、『むし歯』と『歯周病』です。

虫歯は小さなものから、進行して歯を抜くしか対処できなくなってしまう程のものまであります。歯並びが悪く、歯が重なり合っているために虫歯があることに気付けないこともよくあります。

「虫歯」の初期段階は、痛みがありません。気づかないうちにどんどん進行し、自然治癒しない病気のため、歯科での治療を受けなければ治りません。何もせず放置すると、最終的には歯が抜けることとなります。

「歯周病」というのは歯と歯茎の間、歯周ポケットと呼ばれるところに食べかすなどからプラークが作られ、停滞することで引き起こされます。

歯周病になると歯茎は炎症を起こし、歯を支える土台である歯槽骨を溶かしてしまいます。すると歯は支えを失ってぐらつき、しまいには抜けてしまいます。

 

歯を失ったあと、そのすき間を放置していてもよくありません。隣の歯がそこに倒れてきたり、上(もしくは下)の歯が伸びてきたりして、噛み合わせがずれ、周囲の歯に噛む力の負担がかかってしまいます。これも歯周病の原因になります。

歯のトラブルは1本でも放置していると、そこからドミノ倒しのように次から次へと悪い部分が広がってしまいます。

 

虫歯や歯周病といったトラブルで歯を失うと、以前は食べられていた固いものや繊維質の食べ物が食べられなくなります。なるべく噛まずに済むように柔らかいものばかりを食べるようになり、食べる量も減っていきます。

健康を維持するために必要な栄養素は食べ物から摂取しますが、噛めないうえに食べる量が減ると必要な栄養分をとれず、筋力の低下につながります。

また、顎を使わないと頭部の筋肉の動きが減り、脳内の血量が減っていくため、認知症発症の可能性が増えます。

あまり咀嚼せずに飲み込むと胃や腸などの消化器官に大きな負担がかかり、胃腸が十分に働くことができず、風邪などにもかかりやすくなります。

 

 

健康寿命をのばすために今からできることは、お口のトラブルを解決し、いつまでも健康的な歯を保つことです。

歯ブラシだけで口内ケアを済ませている方が多いですが、歯ブラシで取れる汚れは何と6割程度です。その後でフロスを使って歯間の食べかすなどをしっかりと取ることで、ようやく清掃率が8割まで上がります。仕上げに洗口液を使い、お口のネバツキや口臭を防ぐと尚良いです。

 

 

お口と全身の健康を保つために、歯科医院で最低でも年に2回、半年に1回は歯科検診を受けることをおすすめします。虫歯早期発見や治療ができるため、歯の健康を維持するための近道です。

まずはお近くの歯科医院を受診されてみてはいかがでしょうか。