茨城県取手市のJR常磐線取手駅に直結、茨城県取手市中央町の歯医者「取手iセンター」のオフィシャルブログ一覧です。インプラント治療や矯正歯科、審美歯科など歯科に関する情報だけでなく、日常のさまざまな発見や皆さまにお知らせしたいことを発信していきますので、ぜひご覧ください。
インプラント治療は安全なのか?治療のリスクと歯科医院の選び方!
こんにちは。茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」です。
インプラント治療には、顎の骨にインプラントを埋めこむ外科手術が必要なので「体に害はないの?」「安全なの?」と、心配される方も少なくありません。
インプラントの材質には、体に害のないチタンという金属が使われているため、安全性については問題ないといえるでしょう。
しかし、外科手術が必要になることから、治療が受けられない方がいらっしゃったりリスクがあったりするため注意が必要です。
そこでこの記事では、インプラント治療が安全なのか、治療のリスクについて解説します。安心してインプラント治療を受けるための歯科医院の選び方についても言及していますので、インプラント治療に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
インプラントとは
インプラントとは、顎の骨に歯根の代わりになるインプラントを埋めこみ、その上に歯を作るという、歯を失った際の治療法のひとつです。
従来のブリッジや入れ歯などの治療とは異なり、周りの歯に負担をかけることなく、単独した歯を作れます。顎の骨にインプラントを埋めこむため、自分の歯のように噛めるようになることが最大のメリットです。また、インプラントの上に作る歯の材質には、セラミックやジルコニアを使うことが多いため、自分の歯のような透明感や色味を再現できます。
このことから、インプラントは従来の治療法に比べて、しっかり噛めるうえ、見た目も美しくできるため、機能的にも審美的にも優れた治療法といえるでしょう。
インプラント治療は安全なのか?
インプラント治療は、顎の骨にインプラントを埋めこむため、麻酔を伴う外科手術が必要です。
ほかの歯科治療と違い、インプラントを体に埋め込むという処置をすることと、麻酔を伴う外科手術をすることから「インプラントを顎の骨に埋め込んでも体に悪影響はないのか?」「安全なのか?」など、安全性について心配になる方もいらっしゃるでしょう。
インプラントの材質には、顎の骨に埋め込んでも影響が出にくく、体に馴染みやすいという特性のあるチタンが使われています。チタンには骨と結合しやすいという特性があるため、歯科のインプラント治療だけでなく、整形外科や心臓外科などでも使われています。
チタンは金属の一種ですが、ほかの金属とは異なり、体に金属成分が溶けだしにくい性質もあるため、金属アレルギーを起こしにくいこともメリットの1つです。
このことから、インプラントには安全性の高いチタンという材質が使われているため、インプラント治療の安全性について問題ないといえるでしょう。
ただし、外科手術が必要なため、未成年の方や妊娠されている方、持病がある方などはインプラント治療を受けられない場合があります。また、インプラントを支える顎の骨が極端に少なかったり薄かったりする場合も、治療が難しいことがあるので注意が必要です。
持病があったり骨量に不安があったりする方でも、薬の調整や骨を増やすなどの事前治療で対処すれば、インプラント治療が受けられるケースもあります。まずはかかりつけ医や歯科医師に相談するとよいでしょう。
インプラント治療のリスク
安全性の高いチタンを使っているため、インプラント治療の安全性については問題ないとお伝えしました。
しかし、どんな治療でも少なからずリスクはあるものです。
ここでは、手術中と手術後に分けてインプラント治療のリスクを解説します。
・手術中
1.インプラントの埋入位置の間違い
インプラント治療は、精密検査で顎の骨や周りの歯の状態を確認することで、最適な位置にインプラントを埋入できます。
しかし、精密検査を怠ったり歯科医師の技術的が足りなかったりすると、間違った位置にインプラントを埋めこんでしまうことがあります。インプラントの埋入位置を間違ってしまうと、インプラントや人工歯が破損する原因になったり、見た目が悪くなったり、インプラントの寿命が短くなったりしてしまうでしょう。
インプラントを安全に使い続けるには、適切な位置に埋め込める、インプラント治療の実績が豊富な歯科医師を選ぶことが重要だといえます。
2.神経や血管、上顎洞を傷つけてしまう
インプラントを下顎に埋入する場合、神経や血管を傷つけてしまうことがあります。下顎には顔の神経や大きな血管が通っている下歯槽管(かしそうかん)があり、下歯槽管に近すぎる場所にインプラントを埋入してしまうと、唇や舌の麻痺、出血するおそれがあるため注意が必要です。
また、上顎の場合、鼻の横には上顎洞という空洞がありますが、インプラントを埋入する位置や深さを間違えてしまうと、上顎洞を突き破ってしまうこともあります。
このような、インプラント埋入位置の間違いや神経・血管・上顎洞を傷つけてしまうトラブルは、治療前のCT撮影を用いた精密検査を行えば防げるものです。そのため、インプラント治療を検討している場合は、設備の整った歯科医院を選ぶことが大切です。
・手術後
1.インプラントが顎の骨と結合しない
インプラントの材質であるチタンは、骨とくっつきやすいという特性があるものの、稀に結合しないことがあります。これは、喫煙や治療後のケア不足、細菌感染、持病の影響など、理由はさまざまです。
インプラントを安全に使い続けるためには、生活習慣の改善やインプラント治療後のケアを怠らないことが重要だといえます。
2.細菌感染
インプラントは、自分の歯と比べると免疫力が低いため、細菌感染しやすいリスクがあります。特に、糖尿病や骨粗しょう症などの持病がある場合、細菌感染しやすかったり、インプラントと顎の骨とが結合しにくかったりするため注意が必要です。
もちろん持病がある方でもインプラント治療は受けられますが、かかりつけ医と歯科医師の連携が欠かせません。
持病がある方でインプラント治療を検討している場合は、まずはかかりつけ医にインプラント治療したい旨を相談するとよいでしょう。
3.インプラントの破損や脱落
インプラントの治療後は、インプラント周囲炎という感染症になるリスクが高いです。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯茎が腫れる、出血するなど、歯周病と同じような炎症が起こる病気のことです。
インプラントは自分の歯と比べると抵抗力が弱いため、インプラント治療後のケアを怠ると、歯茎からインプラントを支える顎の骨まで炎症が広がってしまい、インプラントのぐらつきや脱落の原因になります。
また、歯ぎしりや食いしばりなどで、インプラント部分に過大な負荷がかかることも、インプラントの破損やぐらつき、抜け落ちの原因になるので注意が必要です。インプラント周囲炎や歯ぎしり・食いしばりは、インプラント治療後のメンテナンスやナイトガードなどで対処・予防できます。
せっかく治療したインプラントを安全に使い続けるためには、治療後のケアを欠かさないようするのが重要です。
安心してインプラント治療を受けるための歯科医院の選び方
インプラントと顎の骨が結合しないリスクは、どこの歯科医院を選んでもまれに起きてしまうリスクだといえます。
しかし、インプラントの埋入位置のミスや神経や血管を傷つけてしまうような人為的なミスは、歯科医院を見極めることで避けられるリスクです。
そこでここでは、安心してインプラント治療を受けるための歯科医院の選び方を、5つのポイントごとに解説します。
①相談しやすい雰囲気か
まず、インプラント治療をしたいと思ったら、気になる歯科医院のカウンセリングに行ってみましょう。
インプラントは、ほかの歯科治療と異なり、平均して6ヵ月〜1年程度と治療期間が長い傾向にあります。そのため、治療前にカウンセリングに行き、インプラント治療に関する疑問や不安を解消し、治療内容に納得してから治療を始めるのが大切です。
また、カウンセリングを受けることで、歯科医院の雰囲気やスタッフの対応、歯科医師の人柄などを感じ取れるでしょう。インプラント治療についてのメリットだけでなく、デメリットについても説明があったか、相談しやすい雰囲気かなどを見極めましょう。
②インプラントの実績が豊富な医師が在籍しているか
インプラント治療は歯科医師であれば誰でも行える治療と思われがちですが、外科手術が伴うため、高度な技術と知識が必要な専門性の高い治療です。そのため、インプラントの治療実績が豊富な歯科医院を選ぶことで、安心して治療が受けられるでしょう。
歯科医院のホームページをチェックする時は、実際のインプラントの症例や具体的な症例数を載せているか確認するのがおすすめです。
③設備が整っているか
インプラント治療を安全に受けるには、レントゲンやCTなど、検査設備の整った歯科医院を選ぶことが大切です。特に、顎の骨の状態や神経や血管の位置、周りの歯の状態などを精密に把握するためには、CTが欠かせません。
CT検査を怠り、レントゲン撮影しか行わない歯科医院でインプラント治療を受けてしまうと、インプラント埋入位置のミスや神経や血管を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。
④徹底した衛生管理が行われているか
インプラントは、麻酔を伴う外科手術を要するため、細菌感染するリスクがあります。そのため、徹底した衛生管理がされている歯科医院を選ぶことが大切です。
衛生管理については、エプロン、トレー、コップなどは使い捨てにされているか、器具は滅菌されているか、手術は個室で行われ、空調が管理されているかなどを確認するとよいでしょう。
⑤治療後のケアが手厚いか
インプラント治療は「インプラントを埋めこみ、その上に歯を作れば終わり」というわけにはいきません。インプラントを安全に長く使い続けるには、治療後のケアを怠らないことが重要です。
インプラント治療後の定期的なケアでは、インプラントに不具合が出ていないか、噛み合わせの確認、周りの歯の虫歯や歯周病のチェック、クリーニングを行います。特に、インプラントの治療後のケアを怠ると、インプラント周囲炎になるリスクが高くなるため注意が必要です。
インプラント周囲炎の予防には、毎日の歯磨きによるセルフケアと、歯科医院での定期的なケアが欠かせません。そのため、インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶ時は、インプラント治療の内容だけでなく、治療後のケアや定期的なメンテナンスに力を入れているところを見極めるようにしましょう。
まとめ
インプラントの材質には、顎の骨に埋め込んでも影響が出にくく、体に馴染みやすいという特性のあるチタンが使われています。チタンは、金属でありながら金属アレルギーを起こしにくいという特性もあるということから、インプラント治療の安全性についても問題ないといえるでしょう。
ただし、インプラント治療は外科手術が必要なため、全ての方が治療を受けられるわけではありません。また、稀にインプラントと顎の骨が結合しなかったり、細菌感染したりするリスクなども存在します。
安心してインプラント治療を受けるためには、衛生管理や設備など、環境の整った歯科医院を選び、インプラント治療の実績豊富な歯科医師が在籍しているかなどをチェックするようにしましょう。インプラントは治療期間が長いため、治療内容に納得してから治療を始めることが大切です。
当院のカウンセリングでは、メリットだけでなく、デメリットやリスクについてもきちんと説明させていただいております。
インプラント治療についての疑問や不安点についてなんでもお答えさせていただきますので、インプラント治療にご興味のある方は茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。