インプラントができない人とその理由!代替の治療法も解説!

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インプラントができない人とその理由!代替の治療法も解説!

こんにちは。茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」です。

  • インプラントができない人とその理由!代替の治療法も解説!

「インプラントの治療ができないと断られた」という経験をされた方もいらっしゃることでしょう。

インプラント後は、歯を失う前とほとんど同じ状況で飲食ができるため、治療を希望する方が増えてきています。一方で、治療ができないといわれ「インプラントは誰でもできるものではないの?」と、がっかりする方も少なくありません。

そこで今回は、インプラントができないケースと理由、治療法について具体的に解説します。インプラント治療に興味のある方はぜひ、最後までお読みください。

 

インプラントとは?

 

インプラントは、失った歯の代替法として考えられた人工歯です。歯槽骨(顎の骨)に、インプラント体といわれる歯根部(ネジのようなもの)を埋め込み、人工歯(上部構造部分)を装着しています。

高額な費用がかかり、治療期間が長い特徴はありますが、見た目が天然歯とほとんど変わらず、飲食も問題なくできるため、人気の治療方法です。

 

インプラントができない人とは?

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インプラント治療は、すべての人ができるわけではありません。

インプラントは、ネジを顎に埋め込み土台にします。事前に精密検査を行い、身体の健康状態や顎の状態をよくチェックしたうえで治療計画を進めていかなければなりません。検査の結果次第では、インプラントはできないと判断されることもあるでしょう。例えば、次の状況では、インプラントができないと言われる確率が高くなります。

 

持病がある

 

持病があり、病院に通っていたり薬を服用していたりする場合は、インプラント治療が難しいと判断されることがあります。

当てはまる持病の一例を、下記にまとめました。

・高血圧

・腎臓病(透析をしている)

・心臓疾患

・喘息

・糖尿病

・骨粗鬆症

インプラント治療は、麻酔をして手術するため、持病を持っている場合は特に細心の注意を払わなければなりません。

また、服用している薬によっては、インプラント治療が向かないこともあるでしょう。例えば、血液がサラサラになる薬を服用している場合は、手術中や術後に止血しないリスクを伴います。

しかし、持病の症状が軽い場合、主治医と歯科医師が連携をとり、インプラント手術を行うこともあります。主治医と歯科医師の判断を仰ぎましょう。

 

妊娠中である

 

妊娠中の人は、インプラント治療は向きません。インプラント治療をするにあたって、次の過程があるからです。

・レントゲン撮影

・麻酔

・手術

・薬の投薬

ご自身の身体や赤ちゃんの負担になることはできるだけ避けたいと思うことでしょう。また、つわりがひどいと、口腔内の手術をしたり、術後の歯ブラシをしたりするのも困難になる確率が高くなります。

出産を終え、子育てが落ち着いたあとでインプラント手術を再検討しましょう。

 

歯槽骨の状態がよくない

 

歯槽骨の状態がよくないと、インプラント治療が難しいと判断されることがあります。

一般的に多く見られる状況や原因は、下記のとおりです。

・歯周病や骨粗鬆症が原因で、歯槽骨の厚みや密度が不十分である

・インプラント体を埋め込むと神経を傷つけるリスクが高いと決断された

歯槽骨の厚みや密度が不十分であることは、インプラント体を支える土台がしっかりしていない状況を意味します。インプラントを入れても長く持たない可能性が高くなるのです。

歯槽骨の中には、たくさんの神経が通っています。神経を傷つけると、麻痺や痛み、痺れが一生残ることもあるでしょう。

 

歯周病

 

歯周病患者は、インプラント治療をする前に歯周病の治療を完了する必要があります。重度の歯周病患者がインプラント手術を行うと、口腔内感染を起こすリスクがあり、骨とインプラントがうまく結合できない結果になりかねません。

また、歯周病菌が口腔内に繁殖していると、インプラント歯周病を発症しやすくなります。その結果、インプラントの寿命が短くなりがちです。

手術を成功させるするためにも、術後に長くインプラントを使用するためにも、歯周病の治療を先に終わらせることが先決といえるでしょう。

 

喫煙者

 

喫煙者は、インプラント治療には向いていません。喫煙をすることにより血管が凝縮し、血行が悪くなります。歯茎にも十分な血液が流れず、必要な酸素が行き渡りません。その結果、歯茎が痩せたり、歯周病になるリスクが高くなったりするのです。

実際に、厚生労働省のe-ヘルスネットには、喫煙者は禁煙者に比べて歯周病になりやすく、悪化しやすいことが載せられています。

参照元:厚生労働省e-ヘルスネット

 

インプラントをしても、歯周病でインプラントを失いかねません。喫煙者は、インプラントの保証適応にならないことも覚えておきましょう。

 

インプラントができない場合の代替治療

 

インプラントができないといわれた場合は、代替治療を決定する必要があります。

一般的にインプラントができない場合にできる代替療法は、下記の2つです。

・インプラントができる口腔内にするための治療をする

・インプラント以外の治療を選択する

歯科医師によって判断や代替治療は異なります。インプラント治療を希望している場合、実績のある歯科医院を何件かまわり診断してもらうとよいでしょう。それぞれの代替方法について解説します。

 

インプラントができる口腔内にする

 

「インプラントができない」といわれた場合でも「今はできない」のであって「将来的にはできる可能性」が残っています。下記のように口腔内の状況を改善することで、インプラント適応になることもあるのです。

 

禁煙

 

喫煙者は禁煙することを心がけてください。「喫煙者はインプラントができないなんて、聞いたことがない」「一生タバコを吸えないのは辛すぎる」と、感じることもあるでしょう。

しかし、上記でもご紹介したとおり、喫煙者は歯周病になるリスクが高く、歯茎も痩せるため、インプラントの寿命が短くなってしまいます。さまざまな病気の予防にもなりますので、インプラント治療を機に禁煙を検討しましょう。

 

歯周病や虫歯の治療

 

歯周病や虫歯がある場合は、インプラント前に治療を完了してください。

歯周病だけでなく、虫歯があると、口腔内感染を引き起こしやすくなり、インプラント治療がスムーズにいかない可能性が出てきます。治療をすることで、口腔内環境がよくなり、手術を行いやすくなるでしょう。

 

造骨手術

 

歯槽骨の骨密度や厚みが足りない場合は、骨造成の薬を導入したり、移植したり、人工骨を埋めたりして実施する「造骨手術方法」を選択すこともあります。造骨をすると歯槽骨の状態が安定し、インプラントができるようになるでしょう。

造骨手術の方法はいくつかあり、状況や予算によって異なります。

しかし、どなたでも造骨手術ができるわけではないため、歯科医師と相談して治療方針を決めましょう。

 

インプラント以外の治療を選択する

 

持病がひどくて、主治医からインプラントは難しいと判断された場合やインプラント以外の治療を希望している場合などは、下記の治療方法があります。メリットやデメリットを考慮しつつ、治療方針を決定する必要があります。

 

歯牙移植

 

歯牙移植とは、ご自身の歯を移植する方法です。例えば、第一〜第二大臼歯を失ったときに、親知らずをほかの場所に移植する症例があります。ご自身の歯なので移植しやすく、インプラントに比べて手術の負担が少ないというメリットがあります。

一方で、移植するためにはいくつかの条件を満たしている必要があり、誰でもできるものではありません。また、高い技術が求められる手術なので、歯科医院選びを慎重に行い、歯科外科の経験が豊富な歯科医から手術を受けることが求められます。

 

入れ歯(義歯)

 

入れ歯は保険適用と適用外のものがあり、選択肢の多いメリットがあります。保険適用のものを選ぶのであれば、比較的安く治療費を抑えられます。保険適用外の入れ歯は、見た目が比較的よく、違和感も抑えられるでしょう。

しかし、インプラントに比べて、違和感はどうしても残ってしまいます。また、保険適用の入れ歯は金具が見えるため、審美性が気になる人は少なくありません。

 

ブリッジ

 

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えとし、橋のようにして失った歯を連結します。ブリッジにも保険適用と適用外のものがありますが、入れ歯に比べると噛みやすく、治療後は普通に食事ができるようになるケースが多い点がメリットです。

また、保険適用の場合は治療費も高額ではありません。

デメリットは、口腔ケアがしにくく汚れが溜まりやすいことと、両隣の健康の歯を削ったり、場合によっては神経を取ったりする必要のあることです。ブリッジの寿命は7〜8年なので、健康な歯の寿命まで、短くなってしなう可能性もあるでしょう。

 

まとめ

  • インプラントができない人とその理由!代替の治療法も解説!

インプラント治療は、誰でもできるわけではなく、身体や口腔内の健康状態がよい場合に治療できます。主治医と相談し治療をすることで、問題点が改善されインプラント治療ができるようになることもあるでしょう。インプラント治療の経験が豊富な歯科医院を何軒かまわり、意見を聞くことで、より適切な決断ができます。

インプラント治療は、長期に及び、費用も高額です。安心して治療に臨むためには、歯科医院と信頼関係を築き、納得して治療を進めていくことが重要です。インプラント治療が難しいと判断された場合は、入れ歯やブリッジなどの代替方法を検討しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。