茨城県取手市のJR常磐線取手駅に直結、茨城県取手市中央町の歯医者「取手iセンター」のオフィシャルブログ一覧です。インプラント治療や矯正歯科、審美歯科など歯科に関する情報だけでなく、日常のさまざまな発見や皆さまにお知らせしたいことを発信していきますので、ぜひご覧ください。
インプラントの被せ物が取れた!割れた!費用と対処法を解説!
こんにちは。茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」です。
「インプラントの被せ物が取れてしまった」「インプラントの被せ物が割れてしまった」など、インプラント治療後のトラブルは身近に起きる可能性があります。
インプラント治療を検討している方は、インプラントについて調べている過程で実際に取れてしまった・割れてしまったという声を聞いて不安になる方もいるでしょう。
そこで今回は、インプラントの被せ物が取れてしまった時の対処法や気になる費用面について解説します。
インプラントの被せ物の費用
インプラントの被せ物は、ライフスタイルや審美的な考え方で、さまざまな素材なものを提案されます。
しかし、インプラントの被せ物の費用は素材によって大きく異なります。以下、被せ物の種類や費用についてまとめてみました。
<インプラントの素材別 特徴と費用>
素材 |
特徴 |
費用 |
ジルコニア
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強度も審美面でも優れている
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10〜20万円
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オールセラミック
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天然の歯のような色で他の歯に馴染みやすい
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7〜15万円
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ハイブリッドセラミック (プラスチック)
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耐久性はやや劣るが 最も安価で「歯に近い色」の被せ物である
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5〜10万円
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メタルボンド
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内側のみ金属でできているため 力がかかっても金属のフレームが無事であれば修繕しやすい 金属アレルギーの方は使用できない
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7〜15万円
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ゴールド
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金属なので丈夫で、費用が安い 前歯などの目立つ場所には入れられない
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7〜12万円
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※実際の料金は歯科医院・クリニックによって異なります。治療を受ける歯科医院に問い合わせましょう。
インプラントの被せ物は取れたり割れることがある?
インプラントの被せ物は、取れたり割れたりすることがあるのでしょうか。
インプラントの構造は、多くの場合3つのパーツに分かれています。被せ物は、土台と一体化しているわけではないため、取れることは充分あり得るでしょう。
また、インプラントの素材は強度に優れたジルコニア、自然に見せるセラミック、費用を抑えた金属製など、さまざまな種類があります。どれも簡単に割れてしまう素材ではありませんが、人工物なので、何かの拍子に割れてしまう、破損してしまう場合があります。
インプラントの10年後の保存率は90%を超えていますが、統計上、10年で約1割の方は破損しているといわれています。
インプラントで被せ物が取れる・割れる原因
インプラントが自然に取れたり割れたりするケースはあまり多くありません。どのようなときに取れたり割れたりしてしまうのでしょうか。
以下、詳しく解説します。
かみ合わせ不良
インプラントの被せ物をした際に、かみ合わせの調整が的確にできていないことがあります。この状態を放置していると、インプラントに必要以上の力が加わってしまうことがあります。その力が積み重なって、インプラントの被せ物をゆるめてしまうことで、被せ物が外れてしまうことがあるのです。
スクリュー固定のゆるみ
インプラントの被せ物には、スクリュー式というネジ構造のものがあります。日常生活や食事を重ねることで、被せ物をした時のネジがゆるんでしまうことがあります。結果、被せ物が取れることにつながることがあるのです。
インプラント周囲炎・感染
インプラントの周囲が清潔に保たれていないときや外科手術後に炎症・感染が起こってしまったときにもインプラントの被せ物がゆるんでしまうことがあります。
炎症がひどい場合は、インプラントの根幹そのものが残せなくなってしまうこともあるので注意が必要です。
経年劣化や日常生活の習慣
丈夫な素材のインプラントでも、使用し続ければ劣化していきます。特に、歯ぎしりをする方や、硬いものが好きなど歯に負担がかかりやすい習慣のある方は、インプラントの被せ物の寿命が短くなってしまうことがあります。
衝撃が加わったとき
人と衝突したり、何かにぶつかったりしたときなど、インプラントに外力が加わってしまうこともあるでしょう。
高い衝撃が加わることで、インプラントの被せ物がゆるんだり割れたりすることが起こり得ます。
インプラントの被せ物が取れたり割れたときの注意点と対処法
インプラントの被せ物に対するトラブルが起きたときは、慌てずただしい対処をおこなうことが大切です。まずは、速やかに歯科医院を受診しましょう。連休中や旅行中、転居している場合など、インプラント治療を行った歯科医師・クリニックに相談できないときはかかりつけの歯科医院でなくても構いません。
受診するまでは、硬いものを食べたり、指や舌先で触ったりすることは控えてください。また、無意識に指や舌先で被せ物が取れた箇所に触れてしまうことがないように気をつけましょう。
なかにはご自身で再装着しようとしたり、接着剤でくっつけようとしたりする方がいます。再治療が難しくなってしまう場合がありますので止めましょう。
被せ物が取れたまま放置してしまうことは避けましょう。被せ物が取れたり割れたりしたところから虫歯菌や細菌が入り込み、大きな炎症になってしまうとインプラントの存続にも関わってきます。
インプラントの被せ物が取れたり割れたりしたときにかかる費用
インプラントの被せ物に対するトラブルにかかる費用は、取れとき・割れたときでそれぞれ異なります。インプラント治療を最初に行ったときの費用を思い出して、再治療をためらってしまう方もいるかもしれません。
しかし、案外費用がかからないこともあります。まずは歯科医師に相談してみましょう。
インプラントの被せ物が取れたとき
インプラントの被せ物が取れてしまったとき、取れた被せ物がよい状態であればが費用は安価です。再装着や再診の料金は歯科医院・クリニックによって異なりますが、1,000〜5,000円程度が多いでしょう。
インプラントの被せ物が割れたとき
インプラントの被せ物が割れて再装着ができないと判断された場合は、新しく被せ物を作り直す必要があります。新しく作り直す場合は「最初に被せ物を作ったときの費用」と同程度の代金が必要です。
ただし、歯科医院・クリニックによっては独自の保証制度や保険制度を設けていることがあります。適応されれば費用を抑えることができます。
取れたり割れたインプラントの被せ物はどうする?
インプラントにトラブルがあったときは、可能な限りすみやかに歯科医師に相談しましょう。
しかし、ご自身の都合ですぐに受診できないこともあるでしょう。そのような場合の被せ物の保管方法について解説します。
外れてしまったインプラントの被せ物は、状態が問題なければ再度利用可能です。破棄せずに保管しておきましょう。また、再利用できない場合でも、どのように被せ物が外れたかを分析するヒントになるので、歯科医院を受診する際に持参することをおすすめします。
インプラントを保管する際は、汚れがあれば水で軽く洗浄しましょう。清潔なタオルやガーゼで水気を拭き取り、プラスチックケースで保管します。プラスチックケースは、食品用シール容器や小さい軟膏ケース、アクセサリーケースなどでかまいません。ビニール袋などに入れてしまうと、外力がくわわった際に変形してしまうので気をつけましょう。
また、ティッシュペーパーや紙類にくるんで、間違えて破棄してしまわないように気を付けてください。ご自身ではわかっていても、ご家族が間違えて破棄してしまうことがあります。
まとめ
今回は、インプラントの被せ物が取れたり割れたりした際の対処法について解説しました。
インプラントの被せ物が取れたり割れたりしたら、ご自身で直そうとせず、早急に歯科医院に連絡することが重要です。取れたり割れたりした部分が手元にあれば、捨てずに歯科医院に持参するとよいでしょう。また、インプラントを長期間使用するために、定期的にメンテナンスを受け、硬いものを避けるなどライフスタイルにも注意が必要です。
インプラントを検討されている方やお悩みがある方は、茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。