禁煙すべき?喫煙がインプラントに及ぼす影響を詳しく解説!

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禁煙すべき?喫煙がインプラントに及ぼす影響を詳しく解説!

こんにちは。茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」です。

  • 禁煙すべき?喫煙がインプラントに及ぼす影響を詳しく解説!

「インプラント治療をするなら禁煙しなければいけない」と言われてお悩みではありませんか。「喫煙するとインプラント治療にどのような影響があるの?」「本当に禁煙しないと治療できないのか」と疑問を感じている方も多いでしょう。

今回は、喫煙がインプラント治療に及ぼす影響を解説していきます。喫煙家でインプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

インプラントとは?

インプラント治療は、失った歯を補う治療法のひとつです。顎の骨にインプラント体と呼ばれる人工歯根を埋め込み、土台を立てて被せ物を装着します。

顎の骨を支えとして利用するため、ご自身の歯と同じような噛み心地を得られることが特徴です。被せ物にはセラミックを使用するケースが多く、審美性にも優れた治療法といえるでしょう。入れ歯やブリッジのように隣接する歯を削る必要がないため、周囲の歯の寿命も守れます。

インプラントの平均寿命は10年前後です。セルフケアと歯科医院の定期メンテナンスをしっかりおこなっていれば、10年以上トラブルなく使用することも十分可能です。

入れ歯が5年前後、ブリッジが7年前後といわれているため、より長く使用できる点も大きなメリットでしょう。

ただし、保険適用外の自由診療になるため、費用は高額になる傾向があります。費用は高額ですが、機能性と審美性が優れている点から、昨今インプラントを選択する方は増加傾向にあります。

 

喫煙がインプラントに及ぼす影響とは?

  • 禁煙すべき?喫煙がインプラントに及ぼす影響を詳しく解説!

インプラント治療を受けるなら禁煙しなければならないと言われたけれど、インプラント治療に喫煙がどのような影響を与えるのか分からない方もいるでしょう。喫煙がインプラントに及ぼす影響は、大きく2つあります。

 

・インプラントと顎の骨の結合を阻害する
・インプラント周囲炎に罹患するリスクが高くなる

 

以下に解説していきます。

 

インプラントと顎の骨の結合を阻害する

インプラントは、インプラント体が顎の骨が結合することで噛めるようになります。インプラント治療の成功には、インプラント体と顎の骨が問題なく結合することが欠かせません。

喫煙している方は、非喫煙者と比較してインプラント体と顎の骨が上手く結合しないリスクが高いといわれています。インプラント体と顎の骨の結合が上手くいかないと、インプラント体が脱落してしまって再治療になるリスクもあるため注意が必要です。

喫煙が骨の結合を阻害する理由は、以下のことが考えられます。

 

骨の結合を阻害する

たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。喫煙すると、インプラント体と顎の骨の結合に必要な骨の代謝を低下させてしまいます。

骨の代謝が低下すると、インプラント体と顎の骨の結合が阻害されるリスクが高くなるでしょう。顎の骨との結合が上手くいかないと、インプラント体は脱落してしまいます。

また、歯茎の血流も低下するため、傷口の治りが悪くなり細菌感染を引き起こす可能性も高くなります。

 

細胞増殖に時間がかかる

たばこに含まれるニコチンや一酸化炭素は、血管を収縮させるだけでなく、血液中の酸素と結合して血流を阻害します。

インプラント体と顎の骨を結合させるためには、細胞を増殖させて傷付いた歯茎や顎の骨を回復させる必要があります。喫煙して血流が悪くなった状態が続くと、酸素や栄養素の供給が少なくなるため、細胞の増殖が妨げられ傷口の回復や骨の結合に時間がかかるリスクが高くなります。

傷口の治りや骨との結合が遅くなると細菌感染の可能性も高くなるため、インプラントが脱落するリスクが増してしまうでしょう。

 

インプラント周囲炎に罹患するリスクが高くなる

インプラントが虫歯になることはありません。

しかし、インプラント周囲の組織が歯周病菌によって炎症を起こす、インプラント周囲炎になるリスクはあります。インプラント周囲炎は、インプラント周囲の歯茎が炎症を起こし、進行するとインプラントの支えとなる顎の骨が溶けてしまう疾患です。

適切な処置をせず重症化すると、インプラントが抜け落ちてしまいます。インプラント周囲炎はインプラントを失う主な原因のひとつで、罹患すると進行が早く完治しにくい点が特徴です。

そのため、インプラント周囲炎にならないように予防することはもちろん、罹患してしまった際には早期に治療する必要があります。喫煙している方は、たばこに含まれる成分の影響で発見が遅れるリスクが高いといわれています。

喫煙する方が、インプラント周囲炎になりやすい理由は以下のとおりです。

 

唾液の減少

唾液には、口内を潤す働き以外にも、細菌の繁殖を抑えたり汚れを自浄させたりする働きがあります。

喫煙していると、ニコチンの作用によって血管が収縮し血流が悪くなります。血流が悪くなると唾液の分泌が減少するため、唾液の働きが弱まるでしょう。口内が乾燥して唾液の働きが悪化するため、インプラント周囲炎になる可能性が増してしまいます。

口内環境の悪化は、インプラント以外の歯にも虫歯や歯周病などの悪影響を与えるため、十分に注意する必要があるでしょう。

 

抵抗力の低下

インプラント周囲炎にかからないためには、身体の抵抗力を上げておくことが大切です。なかでも白血球には細菌の増殖を防ぐ働きがあり、白血球が活発に活動することで身体の健康が守られます。

しかし、タバコに含まれる一酸化炭素などの有害物質は、歯茎の血流を阻害します。酸素や栄養素の供給や、白血球の働きを妨げるため抵抗力が下がってしまうのです。

喫煙により免疫力が落ちてしまうと、細菌感染やインプラント周囲炎を引き起こすリスクが高くなるでしょう。

また、喫煙に加えて不規則な生活習慣や寝不足、ストレスの蓄積などが重なると、さらに抵抗力が落ちてしまいます。免疫力が落ちた状態でインプラント周囲炎に罹患してしまうと、急激に症状が悪化したり治療を開始しても治りが悪かったりする可能性が高いため注意が必要です。

 

インプラント治療後は禁煙すべき?

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インプラント手術前後の喫煙に関しては、傷口の治りやインプラントと顎の骨との結合に悪影響があるため控えるように指示されるケースが多いです。

口の中の環境や全身の健康状態などで、禁煙の期間は一人ひとり異なります。喫煙の習慣がある方は、歯科医師と相談のうえ計画的に禁煙するようにしましょう。

また、インプラント治療後の喫煙は、インプラント周囲炎のリスク回避のために控えたほうが良いとされています。インプラント治療を機会に禁煙することが理想的ですが、喫煙の回数を減らすだけでも効果的です。

折り合いをつけて、ストレスなく付き合っていくことがポイントになるでしょう。

 

まとめ

喫煙はインプラント治療に悪影響を与えます。インプラントは外科的手術を伴う治療法で、傷口が問題なく治癒するためには、十分な血流が必要です。

たばこに含まれるニコチンや一酸化炭素などが体内に取り込まれると、血管が収縮し血流が悪くなります。血流が悪くなると酸素や栄養素が行き届かなくなるため、傷口の治癒に時間がかかったりインプラントと顎の骨が上手く結合できなかったり、トラブルが生じやすくなります。

リスク回避のために、インプラント治療前後は禁煙するように指示されるケースが多いでしょう。また、インプラント治療後も、喫煙している方は非喫煙者と比較してインプラント周囲炎のリスクが高くなるため注意が必要です。

インプラント周囲炎はインプラントを失う大きな原因のひとつといわれています。インプラント治療を機に禁煙することが望ましいですが、難しい方は歯科医師と相談しながら本数を減らすとよいでしょう。無理のない程度に喫煙を避けてください。

インプラント治療を検討されている方は、茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。