インプラント治療で失敗することはある?失敗例や原因を解説!

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インプラント治療で失敗することはある?失敗例や原因を解説!

こんにちは。茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」です。

 

  • インプラント治療で失敗することはある?失敗例や原因を解説!

インプラントは見た目も良く、しっかり噛めるようになるため、多くの方に選ばれています。以前に比べるとインプラント治療を行なっている歯科医院も多くなり、インプラントを身近に感じている方も少なくありません。

とはいえ、インプラント治療で失敗したと聞いて、治療を悩む方も多いことでしょう。実際にインプラント治療で失敗することはあるのでしょうか。また、インプラント治療で失敗しないためにはどうしたらいいのでしょうか。

本記事では、インプラント治療の失敗例と原因、失敗しないためにできることについて解説します。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

 

インプラントとは?

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インプラントとは、歯を失ったときに行う治療法のひとつです。歯槽骨(顎の骨)にインプラント体という人工歯根を埋め込み、それを土台にして人工歯を装着します。

インプラント体が歯槽骨に埋め込まれているため安定性が高く、天然歯と同じようになんでも噛めるようになります。人工歯の審美性が高い点もメリットといえるでしょう。

 

インプラントの寿命

インプラントの平均寿命は10年〜15年程度です。さらに、20年以上経過しても問題なくなんでも噛めるという方は少なくありません。入れ歯の寿命は5年〜6年程度、ブリッジの寿命は7年〜8年程度であるため、インプラントの寿命が長いことがわかります。

厚生労働省の報告によると、インプラント治療後10年間の残存率は92%〜95%であることがわかっています。治療直後だけでなく、治療後10年間の残存率が90%を超えていることを考えると、インプラント治療の成功率は高いといえるでしょう。

また、インプラント治療の技術は徐々に向上しています。インプラント治療がひとつの治療法として定着し、さらに安全に対応した治療を追求する時期へと変化しているのです。

参照元:厚生労働省「歯科インプラント治療指針」

 

インプラント治療で失敗することはある?

上記で解説したように、インプラントの残存率は10年で90%以上と高いです。

とはいえ、10年後に1割程度の方がインプラントを失っているともいえるでしょう。

どの治療でもいえることですが、インプラント治療も100%成功するわけではありません。インプラント治療中やインプラント治療後になんらかの原因でトラブルが起こったり、インプラントを失ったりすることもあるのです。

本項目では、インプラント治療の失敗例について解説します。

 

インプラントが顎の骨に結合されない

インプラントと顎の骨が結合しないという失敗例があります。

インプラント治療では、顎の骨にインプラント体を埋め込み、結合することでしっかり噛めるようになります。インプラントと顎の骨が結合しないと、ぐらついたり、抜け落ちたりするリスクが高まるでしょう。

インプラントが顎の骨に結合されない原因は、以下のとおりです。

・インプラントが適切な角度・位置に埋め込まれていない
・ドリルによるオーバーヒートを起こした

インプラントの手術前に精密検査をして骨の厚さや血管の位置、神経の位置などを徹底的に調べます。手術ではインプラント体を適切な角度や深さ、位置に埋め込まなければなりません。

しかし、インプラントを埋め込む角度や深さ、位置を誤ると、顎の骨と結合しにくくなるのです。

また、インプラント体を埋め込む際は、ドリルで歯槽骨に穴を開けます。ドリルの回転が早すぎると摩擦熱が発生し、オーバーヒートを起こします。その結果、骨の組織がダメージを受け、インプラントが固定されにくくなるのです。

 

痛みや腫れが続く

インプラント治療後に痛みや腫れが続くケースもあります。

インプラント治療後に痛みや腫れが続く原因は、以下のとおりです。

・噛み合わせが悪い
・インプラントが適切な角度・位置に埋め込まれていない
・細菌に感染している

インプラント治療では人工歯の装着後に噛み合わせの調整をします。噛み合わせが高く、一箇所に強く当たっていると、痛みを感じるでしょう。

また、インプラントが適切な角度・位置に埋め込まれていないと、神経を損傷したり、他の歯の根に当たったりして痛みを感じやすくなります。

細菌感染も痛みや腫れの原因です。インプラント手術後に細菌に感染すると赤く腫れたり、出血や排膿が長く続いたりすることがあります。

免疫力が下がった状態で治療を受けた場合や、傷口を清潔にしていなかった場合、歯科医院内の衛生状態が良くなかった場合などに細菌感染するリスクが高いです。

 

インプラントが骨を突き抜けた

インプラントが骨を突き抜けるトラブルが発生することもあります。

インプラント体をしっかりと固定するためには、歯槽骨の厚みや密度が十分でなければなりません。インプラント手術の前に、精密検査で歯槽骨の厚みや骨の状態を確認し、不十分だと診断されたら骨造成という骨を増やす手術を行います。

しかし、骨造成をしなかったり、骨造成が上手くいかなかったりすると、インプラントが骨を突き抜けて上顎洞まで達する可能性があるのです。

 

インプラント周囲炎になった

インプラント周囲炎になって、インプラントを失う方も少なくありません。インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の組織が炎症を起こす病気です。インプラント周囲炎の原因には、自宅でのセルフケアと歯科医院でのメンテナンス不足が挙げられます。

インプラント周辺にプラークが溜まったままになると細菌に感染し、インプラント周囲炎を発症する可能性があるのです。進行すると、歯茎が腫れたり顎の骨が溶けたりします。最終的にはインプラントがグラグラとして抜け落ちる可能性もあるでしょう。

インプラント手術自体は成功したとしても、その後のメンテナンスがしっかりとできていないとインプラントを失う結果になりかねません。

 

インプラントが破損した

インプラントが破損する可能性もあります。

インプラントが破損する原因は、以下のとおりです。

・噛み合わせが悪い
・ネジが緩んでいる
・事故などによって強い衝撃が加わった
・食いしばりや歯ぎしりの癖がある

インプラントと天然歯との噛み合わせが悪いと、インプラントに負担がかかって破損の原因になります。また、インプラント体と人工歯をつなぐネジが緩んでいると、人工歯が破損したり、取れたりする可能性があります。

さらに、外部からの強い衝撃や食いしばり・歯ぎしりの癖によってインプラントに強い力が加わると、ぐらついたり、抜け落ちたりすることもあるでしょう。

 

インプラント治療で失敗しないためには

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「インプラント治療で失敗しないためにはどうしたらいいの?」という疑問をおもちの方もいるでしょう。

ここでは、インプラント治療の失敗を防ぐためにできることについて解説します。

 

全身疾患のある場合は医師に相談する

糖尿病の方や透析治療をしている方、血液がサラサラになる薬を飲んでいる方など、全身疾患のある方は、インプラント治療が難しいことが少なくありません。インプラント治療を検討する際は、歯科医師と内科医によく相談してください。

全身疾患があるのにインプラント治療を受けると、傷口が感染したり、インプラントが安定しなかったりするリスクがあります。事前に歯科医師と内科医に相談することで、場合によっては適切な処置をとりながらインプラント手術ができる可能性もあるでしょう。

 

経験豊富な歯科医師のもとで治療を受ける

インプラント治療の経験が豊富な歯科医師のもとで治療を受けましょう。インプラント手術は、骨の状態や血管の位置、神経の位置などを正確に診断しなければなりません。顎の骨にドリルで穴を開けて人工歯根を埋め込む際に思わぬトラブルが起こることも考えられます。

経験豊富な歯科医師であれば、状況に合わせて的確な判断を下せるでしょう。

また、インプラント治療は長期間かかるので、歯科医師との信頼関係を築くことが大切です。患者さんの気持ちに寄り添って話を聞いてくれる歯科医師や、丁寧に説明してくれる歯科医師を選びましょう。

 

衛生管理を徹底している歯科医院を選ぶ

医院内の衛生管理を徹底している歯科医院を選ぶことも重要です。衛生管理が徹底されていない歯科医院で治療を受けると、インプラント手術中に細菌感染を起こす可能性があるためです。

手術台や病院内が清潔な状態に保たれているかはもちろんのこと、器具がしっかりと滅菌されているかも確認しましょう。

 

品質の高いインプラントを選ぶ

インプラント1本あたりの相場は、35万〜40万円程度です。

しかし「安い値段で治療ができる」と、宣伝している歯科医院もあります。安いインプラントを使用すると治療費が安くなりますが、耐久性や品質に問題がある場合も珍しくありません。破損しやすかったり、保証がついていなかったりする場合もあるでしょう。

インプラント治療の失敗を防ぐためには、品質の高いインプラントを選択しましょう。

 

禁煙する

喫煙している方は、禁煙しましょう。喫煙していると、血管が収縮し、歯茎に十分な栄養が行き届きません。そのため、インプラント周囲炎を発症したり、インプラントが安定しなかったりする可能性があります。

多くの場合、インプラントには保証が設けられています。保証期間内にインプラントに何らかの問題が起こったときに無償、または一部負担で再治療が受けられるというものです。

しかし、保証期間内に問題が起こった場合でも、喫煙者は保証を受けられません。インプラント治療の失敗を防ぎ、万が一のときには保証を受けるためにも、禁煙したほうがよいでしょう。

 

しっかりと歯磨きをする

インプラント治療後は、しっかりと歯磨きを行いましょう。歯磨きを怠るとインプラント周囲炎になるリスクが高まります。そのため、毎日正しい方法で口腔ケアをすることが大切なのです。

ご自身の口の形に合った歯ブラシを選び、歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどの補助清掃用具も併用しましょう。補助清掃用具を使うことで、歯ブラシだけでは落としきれない細かい部分に付着した汚れも除去できます。

正しい歯磨きの方法がわからない方は、歯科衛生士から指導を受けるとよいでしょう。

 

定期検診を受ける

インプラント治療の失敗を防ぎ、インプラントを長持ちさせるためには定期検診を受けることが重要です。

定期検診では、インプラント周囲炎になっていないか、噛み合わせに問題はないか、インプラントが破損していないかなどを確認します。万が一、このような問題が起こっていても、定期的に検診を受けていれば問題を早期発見できます。

また、定期検診では専用の機械や器具を使ってお口の中のクリーニングをします。ふだんの歯磨きでは落としきれない汚れを除去してもらえるため、口腔内を清潔に保ちやすいでしょう。

 

まとめ

今回は、インプラント治療の失敗例や原因について解説しました。

インプラント治療をした10年後の残存率は90%以上であると考えると、成功率が高い治療だといえるでしょう。

とはいえ、全く失敗例がないわけではありません。例えば、インプラントが顎の骨に結合しなかったり、インプラント周囲炎になったりすることがあるのです。インプラント治療自体は成功しても、その後のケアが行き届いていなければ、歯を失うリスクが高くなります。

インプラント治療を失敗しないためには、経験豊富な歯科医師のもとで治療を受けることや、喫煙している場合には禁煙することが大切です。また、治療後はしっかりと口腔ケアを行い、定期的に検診に通いましょう。

インプラントを検討されている方は、茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。