茨城県取手市のJR常磐線取手駅に直結、茨城県取手市中央町の歯医者「取手iセンター」のオフィシャルブログ一覧です。インプラント治療や矯正歯科、審美歯科など歯科に関する情報だけでなく、日常のさまざまな発見や皆さまにお知らせしたいことを発信していきますので、ぜひご覧ください。
インビザライン治療中に滑舌が悪くなったと感じる理由と対処法!
こんにちは。茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」です。
痛みが少なく、目立ちにくい歯列矯正として近年人気の高いインビザライン治療ですが「インビザライン治療中はしゃべりにくい?」「滑舌が悪くなった?」などの疑問や不安を感じている方は少なくありません。インビザライン治療はマウスピースを長時間着用する歯列矯正治療であるため、口腔内の違和感を訴える方が多いのは事実です。
今回は、インビザライン治療中の「滑舌」についてスポットを当てて、滑舌が悪くなる理由や対処方法などを解説していきたいと思います。
インビザライン治療中は滑舌が悪くなる?
冒頭で述べた通り、インビザライン治療は口腔内に「違和感」がある治療方法です。治療中はマウスピースを1日20〜22時間以上装着する必要があり、治療開始後まもなく、特に1枚目のマウスピースでは、「違和感」「異物感」が強いでしょう。
しかし、インビザライン治療で用いるマウスピースの厚みは0.5mm以下です。上下で噛み合っても1mmほどしかなく、マウスピースは歯列にフィットするよう完全オーダーメイドで作成されています。表面は非常に滑らかであり、滑舌を悪くする要素はほとんどありません。
また、インビザライン治療は、ほかの主要な歯列矯正治療よりも、滑舌が「悪くなりにくい」とされています。実際に、空気が抜けるように感じたり舌の動きが大きく制限されたりするということはない歯列矯正方法です。インビザライン治療を開始してまもなくは、滑舌に違和感を覚えた方も、1〜2週間で慣れたという方が多いようです。
とはいえ、しゃべりにくさはあくまで主観的なものであり、ストレスに感じたり、つい遠慮がちにしゃべってしまいコミュニケーションエラーにつながったりすることもあるかもしれません。滑舌が悪くなりうる理由を理解し、対処方法を身につけておくとよいでしょう。
インビザライン治療中に滑舌が悪くなったと感じる理由
インビザライン治療中に、実際には悪くなっていないにも関わらず「滑舌が悪くなった」と感じる理由は、マウスピースと舌の位置が大きく関係している場合が多いです。具体的な理由を解説していきます。
マウスピースのふちが当たる
インビザライン治療中は、マウスピースのふちが歯肉や舌に常に当たっている状況です。そのため、口腔内の体積が狭くなったと感じたり、舌をうまく動かせないと感じることがあるでしょう
口周りの形や筋肉の動きが変わる
ほんの数ミリの違いでも、歯にマウスピースを被せている状態だと、口の形や発生にともなう筋肉の動きなどがこれまでと微妙に異なります。そのため、喋りにくさを感じることがあります。
マウスピースが変形している
まれに、マウスピースそのものが変形していることがあります。特に、着脱回数が多い方や適切に管理できていない方などはマウスピースが変形しやすいです。
マウスピースが変形してしまうと、密着させて装着することができず、口腔内での異物感は増してしまいます。結果として「喋りにくい」「滑舌が悪くなった」と感じることがあるでしょう。
人と話すときはマウスピースを外しても問題ない?
結婚式のスピーチや会社のプレゼンテーションなどの大事な場面で、人前で話す機会が避けられない方もいます。このような場合、人前で話す大事な場面に限って、短時間であればインビザライン(マウスピース)を思い切って外してしまうのもひとつの手段です。
短時間であれば、治療の影響も少なく済みます。
何時間も外したままにするのはNG
インビザラインの治療は「マウスピースの装着時間がすべて」と言っても過言ではありません。1日20〜22時間は装着するように調整し、マウスピースを外さなければならない大事な場面が終わったら、速やかに再装着しましょう。
着脱がスムーズに行えるように、インビザラインケースなどは持ち歩いておくと便利です。つけ忘れてしまう人はアラームなどで管理するとよいでしょう。
滑舌が悪くなったと感じるときの対処法
インビザライン治療中に滑舌がどうしても気になる方は、喋るときの口の動かし方を習得したり、異物感に早く慣れるようなトレーニングや対処法を試してみましょう。ここでは具体的な方法を紹介していきます。
発声トレーニングを行う
インビザライン矯正で滑舌が悪くなったと感じるときに影響を受けやすいのは、舌尖とマウスピースの接触が発音時に必要となる下記の音です。
①さ行
さ行は、舌の先を上の歯の裏に擦り付けて音を出すようなイメージです。
②た行、な行、ら行
た行、な行、ら行は破裂音と呼ばれ、上顎に舌を強く当てて弾くように発声するのが特徴です。
どちらも、インビザラインのマウスピースを装着することで発生しにくくなる音といえます。身近な方に確認してもらったり、録音機能を使って発音を確認・トレーニングしてみましょう。
早口言葉を練習する
早口言葉は、ふだんは口にする機会が少ないですが効率のよい滑舌トレーニング方法です。
先述した、さ行、た行、な行、ら行を多く含む早口言葉に挑戦してみましょう。きちんと言えなくても、舌を動かす練習をするのが目的なので問題ありません。
母音をはっきり発音する
喋りにくい単語や言いづらいと感じた言葉を、母音だけで大きい声で発音してみてください。例えば「ランドセル」であれば「アンオエウ」と発音します。
母音は言葉の基礎になる音です。母音がはっきりしていれば聞き取りやすい発声につながります。
口を大きく開ける
喋る時に、口を大きく開けて話す習慣を身につけましょう。口の動きが少ないと発音がはっきりと聞こえないことが多いです。
インビザラインは歯に密着させる
装着する際に噛む、シリコン製のチューイなどをしっかり使っていきましょう。しっかりはまっていないと喋りにくさを感じる原因になります。
思い込みの場合もある
「インビザライン治療を開始して滑舌が悪くなった」と悩む方の中には、聞き手からしたら滑舌の悪さが気にならない場合もあります。
人間は自分の変化に敏感で、他人が気にしていないようなことも思い込む習性があります。遠慮がちにしゃべると余計に聞取りにくくなってしまうため、あまり深く考えすぎずに堂々と話すことが解決への近道といえるケースもあるでしょう。
治療施設に相談すべきケース
滑舌が悪くなったと悩んでいる方の中でも、特にここで記すような症状が出る場合は治療医院に相談してください。発生トレーニングを行う以前に、ほかのトラブルが潜んでいる可能性があります。
①しゃべると痛む
滑舌が悪くなると同時に、しゃべると痛みをともなう場合には、マウスピースの変形や作成上のトラブルなどが考えられます。すみやかに受診しましょう。
②日常生活に支障をきたす
相手になかなか聞き取って貰えなかったり、コミュニケーションをとるうえで仕事や日常生活にも支障をきたしたりする場合には、歯科医師に相談してください。
③1か月以上経っても慣れない
マウスピースは、装着して1〜2週間で慣れる方が多いです。
しかし、1か月以上経っても喋りにくさが抜けない、異物感に慣れないという方は、処置が必要となることがあります。我慢せずに、歯科医師に相談するのがおすすめです。
まとめ
今回は、インビザライン治療と滑舌について解説しました。
インビザライン治療中に「滑舌が悪くなっている」と感じる方は、ご自身の思い込みというケースもありえます。マウスピースを装着した状態で、親しい友人や家族など、滑舌を気にしなくても気心の知れた方と積極的にコミュニケーションをとり確認してもらいましょう。
また、大切な場面でマウスピースを取り外すことができるのは、インビザラインの大きなメリットといえます。あまり深刻に考えすぎず、歯列矯正中の生活をすこしでも快適にしていきましょう。
インビザライン治療を検討されている方やお悩みがある方は、茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。