受け口はインビザラインで治療できる?費用や治療期間も解説!

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受け口はインビザラインで治療できる?費用や治療期間も解説!

こんにちは。茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」です。

  • 受け口はインビザラインで治療できる?費用や治療期間も解説!

受け口を放置すると、見た目だけでなく、さまざまな影響を及ぼす可能性があるため治療したいと考える方は多いでしょう。

矯正治療をするのであれば、できるだけ装置が目立ちにくい治療法を選択したいけれど、インビザラインで受け口の治療はできるのか疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、受け口はインビザラインで治療できるのか詳しく解説します。インビザラインを選択するメリットや費用、治療期間についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

受け口とは

受け口とは、下の前歯が上の前歯よりも出ている歯並びです。反対咬合(はんたいこうごう)や下顎前突症(かがくぜんとつしょう)とも呼ばれます。

受け口には、骨格性反対咬合と歯槽性反対咬合が存在します。骨格性反対咬合とは、下顎が大きすぎたり、上顎よりも下顎が前に出ていたりすることで受け口になっている状態です。

一方で歯槽性反対咬合とは、上の前歯が内側に傾いていたり、下の前歯が外側に傾いていたりすることで受け口になっている状態です。

 

受け口になる原因

受け口になる主な原因は、下記の3つです。

 

子どもの頃からの癖

子どもの頃から何気なくしている癖が原因で受け口になることがあります。具体的には、以下のような癖です。

 

・指しゃぶり
・頬杖
・うつ伏せ寝
・口呼吸
・舌で下の歯を押す
・下顎を突き出す

 

指しゃぶりをすると、上顎の発育が妨げられて下顎が前に突き出ることがあります。また、頬杖をつく癖やうつ伏せ寝などによって顎に圧力が加わることで受け口になるケースも珍しくありません。

口呼吸をしていると、舌の位置が下がり気道が狭くなります。気道を確保するために下顎を突き出した状態で呼吸をすることが習慣化すると、受け口になるリスクが高くなるでしょう。舌で下の歯を押したり、下顎を突き出したりする癖も受け口になる原因です。

お子さまの成長に合わせて、ストレスにならないようにフォローしながら癖をやめさせたほうがよいでしょう。

 

発育不全・発育過剰

上顎が十分に発達しなかったり、反対に下顎が過剰に発達したりすることが原因で受け口になることもあります。上顎が十分に発達しないと下顎が出たように見えますし、下顎の骨が過剰に発達すると下顎が前に出ることがあるのです。

顎の発達には癖や口呼吸が関係していることもありますので、原因を探りながら改善する必要があります。

 

遺伝

骨格や歯並びは遺伝的な要素が影響することも少なくありません。例えば、両親や祖父母などの親族が受け口だと、子どもも受け口になるリスクがあります。特に骨格に問題があって受け口になっている場合は、遺伝が関係している可能性があるでしょう。

 

受け口を放置すると

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「受け口を放置するとどのようなリスクがあるの?」と考えることはありませんか。受け口の場合、見た目の悩みを抱えることがありますが、それ以外にもさまざまなリスクがあるのです。本項目では、受け口を放置するリスクについて解説します。

 

消化不良を引き起こす可能性がある

受け口の場合、噛み合わせが不安定になります。噛み合わせが悪いことで食べ物がしっかりと噛みきれない状態で飲み込むと、胃腸に負担がかかります。食事のたびに胃腸に負担がかかることで、消化不良を起こしやすくなるでしょう。

 

顎関節症になるリスクが高まる

噛み合わせが悪くなると顎関節に負担がかかり、顎関節症になるリスクも高くなります。痛みを感じたり口が開かなくなったりと、日常生活に支障が出るケースも少なくありません。

 

頭痛や肩こり

噛み合わせが悪いと、顎周りの筋肉にも負担がかかります。その結果、頭痛や肩こりに悩む方もいらっしゃいます。

 

見た目がコンプレックスになる

受け口だと見た目がコンプレックスになり、悩みを抱えることがあります。「子どもの頃にからかわれた」「話すのが恥ずかしい」「大きな口を開けて笑えない」と感じる方も少なくありません。

 

発音が悪くなる

受け口の場合、口の中の空間が狭くなるため、舌の動きが制限されます。その結果、発音が悪くなりやすいのです。特に、サ行やタ行が発音しにくくなるでしょう。

 

虫歯や歯周病になるリスクが高くなる

虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。受け口で口呼吸の癖がある方は、口腔内が乾燥しており、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすい環境になるからです。虫歯や歯周病になるリスクが高くなるとともに、口臭の原因にもなるでしょう。

 

受け口はインビザラインで治療できる?

インビザラインは、受け口の治療も可能です。

しかし、すべての症例に対応できるわけではありません。本項目では、インビザラインで治療できる受け口と治療できない受け口について解説します。

 

インビザラインで治療できる受け口

インビザラインで治療できる受け口の症例は、軽度から中等度の症例です。例えば、歯が傾いていることで受け口になっているケースであればインビザラインで治療できる可能性があるでしょう。

 

インビザラインで治療できない受け口

重度の症例や骨格に問題がある受け口の場合はインビザラインでは治療が難しいでしょう。例えば、上顎と下顎のバランスが悪いと、外科的手術が必要になることも少なくありません。

また、症例によってはインビザラインとワイヤー矯正を併用したほうが、効率的に治療できる場合もあります。

 

受け口をインビザラインで治療するメリット

近年、インビザラインによる矯正治療の人気が高まっています。受け口をインビザラインで治療するメリットは、次のとおりです。

 

目立ちにくい

インビザラインでは透明なマウスピース型の矯正装置を使用して治療を行うため、装着していても目立ちにくいです。そのため、仕事や学校などで矯正していることを知られたくない方に選ばれています。

 

取り外しができる

インビザラインで使用するマウスピースは取り外しが可能です。歯磨きや食事の際に外せるので、治療前とほぼ変わらずに食事を楽しんだり、口腔ケアをしっかりと行ったりできます。矯正中でも好きなものを我慢せずに食べられるので、ストレスなく治療にのぞめるでしょう。

 

痛みが少ない

インビザラインは痛みが少ない点もメリットです。ワイヤー矯正の場合は、歯に装着した矯正器具に強い力を加えて歯を動かすため痛みが生じることがあります。矯正器具が口内の粘膜に当たって口内炎ができることもあるでしょう。

一方でインビザラインの場合は、マウスピースを装着・交換しながら少しずつ歯に圧力をかけて動かすため、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないのです。また、インビザラインで使用するマウスピースは滑らかな素材でできているため口内の粘膜を傷つける心配もほとんどありません。

 

受け口をインビザラインで治療するデメリット

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メリットが多くあるインビザラインですが、デメリットもあります。本項目では、受け口をインビザラインで治療するデメリットについて解説します。

 

自己管理が必要

インビザラインでは、取り外しができるマウスピースを使用します。計画どおりに治療を進めるためにはマウスピースの自己管理が非常に重要です。例えば、下記のことを守る必要があります。

 

・1日20時間以上装着する
・正しく装着する
・外したときは専用のケースに入れる

 

インビザライン矯正中、マウスピースの装着時間が短かったり、正しく装着できていなかったりすると計画通りに歯が動きません。また、装置を外した際、専用のケースに入れずに洗面所や机の上に置いたまま放置したりティッシュに包んだりすると、紛失や破損することがあります。

これらの管理ができていないと、マウスピースの作り直しが必要になり、治療期間が長引くケースもあるでしょう。

 

すべての症例に対応できるわけではない

上述したとおり、インビザラインはすべての症例に対応できるわけではありません。受け口に関しても、治療できる受け口と治療できない受け口があるのです。外科手術やワイヤー矯正との併用をすすめられることもあるでしょう。

無理やりインビザラインのみで治療をしても、きれいな歯並びにならない可能性があります。インビザラインでの治療を希望しても、歯並びの状態によっては適応とならない場合がある点は理解しておきましょう。

 

受け口をインビザラインで治療する場合の費用

受け口をインビザラインで治療する場合の費用相場は、全体矯正で70万円〜100万円程度、部分矯正だと30万円〜40万円程度です。

受け口の場合は噛み合わせを含めて治療するケースが多いため、一般的に全体矯正を行います。歯並びの状態などによって費用は異なるため、詳しくは歯科医院で確認してください。

 

受け口をインビザラインで治療する場合の期間

受け口をインビザラインで治療する場合の期間は、1年〜3年程度です。症例によって治療期間は異なり、重度になるほど治療期間は長くなります。例えば、抜歯や顎の手術が必要な症例の場合は、治療が終了するまでに時間がかかるでしょう。

また、マウスピースの装着時間が足りなかったり、装着方法を間違えていたり、虫歯になったりすると治療が長引くこともあります。計画どおりに治療を終了するためには、歯科医師の指示に従うことが重要です。

 

まとめ

受け口は見た目に影響を与えるだけでなく、放置すると虫歯になるリスクが高まったり、発音の問題が起こったりします。また、噛み合わせの問題により、顎関節症や頭痛、肩こりなどの原因にもなるでしょう。

歯が傾いて生えていることで受け口になっているケースであればインビザラインで治療できます。インビザラインで使用するマウスピースは透明であるため目立ちにくいです。また、取り外して食事や歯磨きができるのもメリットといえるでしょう。

しかし、すべての症例に対応できるわけではありません。マウスピースの装着時間を守るなどといった管理も必要です。これらを理解したうえで、歯科医師に相談しながら自分に合った治療法を選択しましょう。

インビザラインを検討されている方は、茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。